Waterplant Compilation Vol.1
コンピレーション企画の良いところは、企画者が好きな音楽を生産者の方に作って頂き、 それを美味しいフルコースに料理して、近所の人にお裾分け出来ると言う事だ。 このWaterplant Compilationは私が興味のある人にお声がけして作って頂いた、 いわば私の為の特別フルコース、とも言える。しかし私だけで味わうには美味しすぎるし、何より近所の人や、本当は知らない人に配って歩きたいと思っている。 皆さん、どうか美味しくお召し上がり下さいませ。 あわよくばお知り合いに「こんなものがあるよ」という感じで広めていただければ幸いです。 主催 笹塩和白
01.
冬が来るから
冬が来るから
Fuyu ga Kuru kara / FREEZE OUT
Composed by 撥橋はずれ
Written by 撥橋はずれ
Arranged by 撥橋はずれ
Vo. by 重音テト
「からぶる手のひら」と同時期ぐらいから構想がありました。 三分の一ぐらい、遠い異国へ飛んでしまった友人にこっそり宛てるつもりで書いた歌でもあります。秘密だよ。 スキー行きたい。
7961 星の光は直に途絶える 天文の法の予告を聞く この胸をさす月も闇へと 帰る途中なのだと知る 波が引く 響が止む 「居る筈」は無いと遺う 秘密裏に進む冬 すぐそばで微笑んでいた 六畳の間にひとりの領土 一言で崩れる城下町 この足跡の始まりに立つ 見るに堪えない影法師 手を欲する餘り割る 凍傷の足の甲 逸る昼 悶ゆ夜 猶、歌う流行の歌 ここへ迎えに歩いてきたんだ 同仁一視に冬が来るから 吹雪く凍て風 からぶった右手 指の隙間で笛の音色へ 枯れ落つジニア 迫り来る刻 ゾッとする肌寒さで閉じる 霧中に見えた眩い星も 容易く見失ってしまう 過ぎてった日は もう戻らない 取り返せない 鏡像のソレが 真っ青に怯えてたんだ この等身なんて 宇宙の果てに遠く及ばない 冬の明日はまだ暖かい まだここにあるんだ 未練たらしく月を見ていたよ 確乎不抜にも冬が来るから 北颪にてビルは嘶いて 耳朶を引き裂いて雪を朱に染めて ここへ迎えに歩いてきたんだ 冷徹無情の冬が来るから 吹雪く凍て風 からぶった右手 指の隙間で笛の音色へ    それでもここで月を見ていたよ 指も触れない冬が来るから
02.
Waltz (ver.0.91)
Waltz (ver.0.91)
Composed by Teltaizm
Written by Teltaizm
Arranged by Teltaizm
Vo. by めろう(NEUTRINO)
(((ΞΞ==——(((☆✧˖°・゜‥.。c(・ω・ )っ
今僕が音を紡ぐ必要は無いんだ 表現は全て出し尽くされているし 理論もその術も飽きるくらいに繰り返されていて 溢れ返る量を少しずつ食してる 僕がたとえいなくてもこの世は回っていく 星の数ほどあるうたは退屈に感じる このリズムも展開も誰かの跡をなぞっているだけだ ただ確かなのはこれが——
03.
ネガ反転午前五時
ネガ反転午前五時
negativeAM5
Composed by 笹塩和白
Written by 笹塩和白
Arranged by 笹塩和白
Vo. by 寝角バン
最近夜明けまで起きることが多くなりました。誰かと話したい。
また夜中に また夜中に 家に帰る電車に乗って また今日も また今日も 何も出来てないのにまた日が変わる 光る窓から海を見ている 僕は話したいよ 静かに また夜中に また夜中に 通り過ぎる外の匂いが また今日も また今日も 思い出している先に窓辺がある 光る窓から海を見ている 僕は話したいよ 静かに また夜中に また夜中に 眠れなくて音楽かける また今日も また今日も 夜が明けるまでさあ起きていよう 光る窓から海を見ている 僕は話したいよ 静かに
04.
minasoko
minasoko
Composed by Tekemin
私が曲を作る背景の一つに、もう一つの小さな世界を作るという面があります。その世界はかけ離れた存在ではなく、現実とどこかで繋がっている気がします。旋律の中に霧のかかった現実の視界、現代を感じたりもします。皆様にとってもこの曲が現実と繋がった癒しの音世界となりましたら幸いです。
05.
蜘蛛
蜘蛛
The Spider
Composed by OXYMONON
Written by 山下憶良
Arranged by 山下憶良
Vo. by 山下憶良/ユダ
We are OXYMONON
踏み外した壁と天井床でさえも 戸をブチ破ったアレを見たが最後 cry baby spider…… 境界へ運ぶ際々のルート 蜘蛛脚ならgood 空を切るヒュー!と 内外違わずイカサマはnot 勿体無えだろ 今来てもtoo late // 辿れど着かずの糸は 燃(もゆ)る毳(けば)を手繰り示す意図 // 幾つあったか忘れたってじきに思い出す いつか待った甲斐があったよって言われたいね 兎にも角にも探れねーよ脳内は てな具合にあったかいとこで過ごしてようね spider…… // そういうのマジ無理 so you know 足組み why do it? 分かってるフリやめろや碌でなし 産みの苦しみと焦燥を 一度してみろよ想像 足りてねンじゃねーの競争心 死んでるも同然ね boy // 幾つあったか忘れたってじきに思い出す いつか待った甲斐があったよって言われたいね 兎にも角にも探れねーよ脳内は てな具合にあったかいとこで過ごしてようね 境界へ運ぶ際々のルート 蜘蛛脚ならgood 空を切るヒュー!と 内外違わずイカサマはnot 勿体無えだろ 今来てもtoo late spider……
06.
ホシホウジャクのおどり
ホシホウジャクのおどり
Dance of the Hummingbird hawkmoth
Composed by 宮沢らも
ホシホウジャクはハチドリのようにホバリングしながら、花の蜜を吸う昆虫です。 飛んでいる姿がすごくきれいで、ずっと記憶に残っています。
07.
Doomer(Waterplant Compilation Edit)
Doomer(Waterplant Compilation Edit)
Doomer(Waterplant Compilation Edit)
Composed by 北野たかひろ
Written by 北野たかひろ
Arranged by 花蟷螂
Vo. by 北野たかひろ
黙シテ語ラズ。
夜くらがりに伏して 生に怯え君はこう語る So,Please Please kill me 見えない何もかも So,Please Please save me 未来は闇の中 苦、自問の最果て 生に悶え君はこう歌う So,Please Please kill me 聞けない何もかも So,Please Please save me 未来は闇の中 紫煙は宙に溶けて Doomer Doomer Doomer Boomer Doomer Doomer 君はどう生きる So,Please Please kill me 失くした何もかも So,Please Please save me 未来は闇の中
08.
Blue light bedroom
Blue light bedroom
Blue light bedroom
Composed by 円周率は
Vo. by marie ork
「寝るところで何かができてしまう」ということがメリットとデメリットの含めた現代の特徴だと考えたので、そういうイメージで作りました。
09.
朝
Morning
Composed by 両月屋飴一
Arranged by 両月屋飴一
徹夜明けのある朝、窓の外が白んでいく様子を眺めながらふとこう思いました。昔の人は明るくなったら起き、暗くなったら寝るという生活をしていた。裏を返せば真っ暗な時間帯に起きていることは現代的なのではないか、と。そこから朝の清々しさと徹夜明けの眠さをイメージしながら作った一曲です。